マルシェ・ジャポン マガジン「おいしさの手をつなごう」:マルシェの醍醐味や楽しみ方を、食通なゲストたちが語ります。

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vol3:アジアン セレクト ダイニング シェフ【豊島重義】×Cucina Italiana La Fenice シェフ【鳥谷部拓彰】「マルシェ・ジャポンは、出会いを育む場所」

料理人として、消費者としてもう1度、食べることを考える場に

豊島
これだけ貴重な経験ができたのだから、マルシェ・ジャポンができるだけ長く続いていけばいいと思います。
鳥谷部
そのとおりです。
豊島
そのためには、やはり無理をしない環境づくりが大事じゃないかなと思います。参加している生産者さんは、毎日の畑仕事が大変なうえに週末は販売と、なかなか負担が大きい。私たち料理人も同じで無理ばかりだと続かないですよ。生産者さんの元気な顔、笑顔が会場にあふれているからこそ買物に来た人たちとの会話もはずむわけだから。晴れやかな笑顔と会話が生まれる場であり続けるためにはどうしたらいいのか、それは無理をしないことに尽きるかなと。
鳥谷部
もっと知名度を上げて、認められることも大事です。今のマルシェ・ジャポンは各地で開催されていますが、年に1度でもいいから皆さんで大集合して「マルシェ・ジャポン祭り」でも開催すればいいなと考えています。料理人や生産者同士の出会いの場にもなりますし、特産品やいろいろな料理を食べることで、食との出会いの場にもなります。
豊島シェフと鳥谷部シェフ
豊島
今の農業や畜産業をとりまく環境に目を向けるきっかけにもなりますよね。
鳥谷部
ええ。私がイタリアで修行中にスローフード運動が起こりました。スローフードの考え方は、まず生産者と生産品を守る。そして食育です。食育って何も子どもに対してだけではなく大人に対しても同じこと。今の日本人は時間に追われて、つい食事が疎かになりがちですが、いくら生産者がおいしいものを作っても料理人や食べる人がちゃんと意識していないと台無しになってしまうことがあります。消費者の理解がとても重要なんです。料理人である私たちも含めて広く消費者が、マルシェ・ジャポンという場でまずは食べることに興味を持ち、理解を深めていくこと。食について考える時、マルシェ・ジャポンが誰にとっても大切な場所になるようにしていきたいですね。
豊島
私たちもマルシェ・ジャポン大使として、できるだけのことをしていきましょう。
豊島シェフと鳥谷部シェフ