マルシェ・ジャポン マガジン「おいしさの手をつなごう」:マルシェの醍醐味や楽しみ方を、食通なゲストたちが語ります。

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vol4:フードスタイリスト【飯島奈美】「マルシェ・ジャポンで見つけた未知なる美味」

飯島奈美(いいじま なみ)
フードスタイリスト。パスコ「超熟」やキューピー「アヲハタ55ジャム」など広告を数多く手掛ける。2006年、映画「かもめ食堂」をきっかけに「めがね」「プール」「南極料理人」など映画のフードスタイリングの世界へ。雑誌『AERA』にて「セカイのきんぴら」連載中。著書に「LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。」など多数。 映画「トイレット」が8/28(土)公開予定。新宿ピカデリー、銀座テアトルシネマ、渋谷シネクイントほか、全国ロードショー。
飯島奈美

フードスタイリストとして普段から食材の探求やレシピの追求に余念のない飯島奈美さん。プライベートでも足を運ばれている、青山国連大学前で開催しているマルシェ・ジャポン「Farmer's Market @UNU」で、改めて生産者さんとじっくり向き合い、話を聞きました。
次々飛び出す生産者さんならではのエピソードに、飯島さんも熱心に耳をかたむけます。おいしいものに対する情熱と愛情が深い者同士、会話が途切れることはありません。
撮影:平山ジロウ

「山森農園」の木村さんと話すイキイキと元気のいい野菜のこと

飯島
きれいな紫色ですね。
木村
バイオレットクインというカリフラワーです。茹でると緑色になります。
飯島
へぇ~。確かに中をのぞくと緑色ですものね。あ、大根もきれいな色。
木村
うちの農園(山森農園)が三浦半島にあるので、三浦産の赤大根です。この大根は甘酢につけて食べるとおいしいし、色がきれいだからスライスにしてサラダの飾りにしてもいいですよ。
飯島
今まで見たものと比べても、ここの赤大根はとても元気。葉っぱがぴんとしていますね。撮影では生の野菜をそのまま写すことも多いんですが、その時に求められるのはイキイキしている野菜なんです。でも、これが意外にも見つけにくい。農園から運ばれてくる野菜は箱に入って届けられるので、押さえつけられた葉の元気がなくなっていたりするんですよ。以前どうしても撮影用のイキイキした野菜が欲しくて、マルシェ・ジャポンならどうにかなるんじゃないかなと足を運んだことがあります。
木村
そうなんですか。平日は三浦の農園にいますが、土日は東京都内で直営の八百屋をやっていますから、元気な野菜が必要な時は声かけてください
飯島
とっても心強いです。あ、切干大根も買っちゃおう。
木村
太いのより、細く切ってあるほうが使いやすいと思うので。
飯島
そのとおりです。
飯島さんと「山森農園」の木村さん

「山口ごま本舗」の上村さんに教えられた残りものには福があるということ

飯島
近くに来るだけでごまのいい香りがしています。
上村
うち(山口ごま本舗)のこだわった製法を知ってもらいたいので、ここで実演しています。煎ったごまを搾りまして、その抽出された油の上ずみだけを採って4回ろ過しています。うちは一番搾りだけしか使いませんからね。
飯島
一番搾りだけですか。
上村
そうしてできたごま油を使って、マヨネーズやドレッシングを作っています。
飯島
羊かんもあるんですか!?身体によさそうだなぁ。あれ、これ何ですか?
上村
あぁ、これよかったら持って帰ってください。油を搾った後に出る脱脂ごまです。おからみたいな感じでしょ。
飯島
ちょっと味見を。うん、これは使える。
上村
ごま和えやサラダにかけて食べるんです。この脱脂ごまが出るということは、うちが一番搾りしか使ってないという証拠。残りものでもちゃんと栄養素がありますからぜひ料理に使ってください。でも、何度も搾ると脱脂ごまも栄養素が吸い取られて、使いものにならなくなっちゃうから、家畜の餌くらいしか用途がなくなるんですけれどもね。あと、うちの近所の人はパンやクッキーに入れたりもしていますよ。
飯島
近所の方はいただけるんですか。
上村
ええ、おわけしています。
飯島
うらやましい…。
飯島さんと「山口ごま本舗」の上村さん

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