マルシェ・ジャポン マガジン「おいしさの手をつなごう」:マルシェの醍醐味や楽しみ方を、食通なゲストたちが語ります。

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vol1:イタリア料理の重鎮【落合務】×農業の匠【中村敏樹】「マルシェ・ジャポンで本物の“食”を知ろう」

落合 務(おちあい つとむ)
イタリア料理店「LA BETTOLA da Ochiai」オーナーシェフ。フランス、イタリアで修行後、1997年、東京・銀座にオープンした「LA BETTOLA da Ochiai」は、現在も予約困難と称される人気店。TV、雑誌などで幅広く活躍中。

LA BETTOLA

落合務シェフ
中村 敏樹(なかむら としき)
少量多品目・旬の野菜をモットーに野菜を生産する有限会社コスモファーム代表。全国各地で生産指導を行うほか、野菜塾や講演会を開催。マルシェ・ジャポン・プロジェクトにおいては、(株)野菜ビジネスが運営するマルシェのリーダーでもある。

コスモファーム

中村敏樹

マルシェ・ジャポンの“おいしいものたち”を、どのように届け、味わい尽くしてもらうのか。
料理人である落合務シェフと、生産者である中村敏樹さん。おいしいものたちと日々向き合うお2人が、それぞれの思いを語り合います。
話はマルシェ・ジャポンに始まり、農業を取り巻く環境、落合シェフのイタリア時代の思い出話まで、中村さんが育てる野菜のように彩り豊かに広がりました。
撮影:平山ジロウ

マルシェ・ジャポンという場所がラッキー&ハッピーなものにならなくちゃ

落合
僕は時々六本木ヒルズのマルシェ・ジャポンに行くんですが、せっかく来てくださるお客様にちゃんと食材の魅力を伝えて、買ってもらうにはどうしたらいいのかっていつも考えるんですよ。
中村
私は生産者としてお台場、錦糸町などのマルシェに出店しているのですが、出店している生産者たちは、自分が作ったものを目の前のお客様に売るという経験の少ない方が大半なんです。だから私も含めて皆さん試行錯誤の繰り返しです。特に私が力を入れて国産のイタリア野菜は日本では珍しい品種が多いので、野菜の特徴などをお伝えするようにはしているんですけれども、まだまだです。
落合
やっぱりレシピをつけなきゃダメでしょ。その野菜の特徴やどうやって食べたらおいしいのかをちゃんと教えて差し上げることは、すごく大事なマルシェ・ジャポンの役割ですよ。例えば、イタリアにはフィノケッティディモンターニヤという山で採れる野菜があって、これは4時間煮ないと食べられないんだけども、イタリア人は4時間かけてでも食べちゃう。すごいよね! そういうおもしろい話をもっとして、興味を持ってもらって、ちゃんと食べてもらわなければ。そこで僕たち料理人のレシピを役立ててほしい。レストランで食べるだけじゃ消費が増えないでしょ。作って、売って、買って、食べるという流れをしっかり作らなくちゃ。
落合務シェフ
中村
そうですね。
落合
僕が修行したイタリアでは近所の公園や広場に市場が出て、家庭の主婦も一流レストランのシェフも、みんなが市場で買物します。日本人はスーパーで済ませちゃうから、市場で買うという習慣がないけれど、マルシェ・ジャポンはそれでも行きたくなる場所になってもらえるようにしていかないと。お客さまが生産者と話をしたり、新しい発見があったり、あるいは食べ方を教えてもらって、ちょっとラッキーって思える場所。そして、この前買った野菜がおいしかったから、またマルシェ・ジャポンに行こう、という人が増えていく。そして野菜が売れる。かかわる人がみんなハッピーになれる場所になるよう、努力しないとね。
中村敏樹さんと落合務シェフ

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